Apache JMeter
Webアプリケーションの負荷、機能検証のテストツール。
クライアント側からWebアプリケーションに対して事前に設定した手順でのリクエストを送信し、応答時間や処理結果を確認できる。複数スレッドから同じ動作をさせればサーバーの負荷テストにも利用できる。Javaで作成されているのでいろいろなプラットフォームで稼動しますが、今回はWindowsXPのPCへの導入です。
1)インストール
http://jmeter.apache.org/download_jmeter.cgi からダウンロードします。
ローカルにダウンロードして、zipを解凍します。これでインストール完了です。
3)テストスクリプトの作成
テストを実施する手順を作成していきますが、まずはスレッドグループを作成します。
スレッドプロパティの各値は以下のようになります。
スレッド数:このテストスクリプトを実行する際の平行度。複数にするとその分のスレッドが作成されて並行してテストが行われます。テストの目標によってこの数字を調整します。
Ramp-Up期間:指定したスレッド数に何秒で達成するか。たとえばスレッド数10で、Ramp-Up期間を60秒とすると、最初1スレッドからスタートして、6秒ごとに次のスレッドがスタート。60秒後に目標の10スレッドに達します。
ループ回数:このスクリプトのループ回数です。
スケジューラ:指定した時間に開始して、指定した時間に終了させることもできます。
次に、実際発生させるリクエストを定義していきます。
リスナーの追加
テストをした結果をレポートするためのリスナーを追加します。左のペインのスレッドグループを右クリックして追加します。
今回追加するのは、”結果を表で表示”と”グラフ表示”です。
3)テスト実行
ここまでの設定が完了したらテストを実行します。
テストの実行方法は、画面の上部にある緑色の三角ボタンを押下します。
実行する前に、ファイルを一度保存します。ファイル→テスト計画を保存で適当な名前をつけて保存します。
実行中は、緑色の三角ボタンが押せなくなり、代わりにその右横の停止ボタンが押せるようになります。テストが終了したら再び緑色のボタンが表示されます。(今回のスクリプトはループ回数を指定していますので、放っておけば停止しますが、無限ループにしているときには、この停止ボタンを明示的に押す必要があります)
で、テスト完了。
先ほど作成したリスナーをクリックすると結果が表示されます。
グラフ表示。平均応答時間などがグラフで表示されます。(今回はテスト用にスレッドグループのループ回数を100にしてみました)
一回ごとのリクエスト結果が表で表示されます。